当園で栽培している主な品種

幸水

 8月上旬頃から登場する早生品種で水分が多い梨は暑さ厳しいお盆の贈り物にピッタリ。本格的な梨の収穫はここから始まる。酸味がなく、みずみずしい甘みが口の中に広がる。日本全国で栽培されている梨のうち約40%がこの幸水。栽培面積からも明らかなように現在の定番品種。豊水やあきづきといった後続の優れた品種の親としても活躍している。日持ちの悪さが欠点で、元々あまり日持ちの良くないうえに収穫時期が真夏で気温も高いため常温では3~5日程度が保存の目安となる。保存する場合は必ず冷蔵庫に入れて、お早めにお召し上がりを。


あきあかり

 8月中旬~9月上旬。酸味は感じられず、柔らかく緻密で滑らかな歯触りの優れた肉質を持ちながらも、強い甘味を味わえる当園オススメ品種。この梨は特に、充分に冷たく冷やすことで甘みが増し、夏の暑さにピッタリのデザートになる。あきづきとは父親違いの(新高×豊水)×(雲井×幸水)という交配組み合わせで2000年に登場した新品種。育種親としても優秀で、2015年に国の果樹試験場から発表された最新品種のうち、半分があきあかりを親に交配されている。縦溝状に果実表面が凹み、形が悪くなることが欠点。残念なことに、この形が悪いという欠点だけで他の生産者からは敬遠されがちで栽培者は少ない。日持ちは早い時期に採れる梨としてはとても良く、常温で約1週間~2週間、冷蔵すれば1ヶ月以上保存可能。


豊水

 9月上旬~9月中旬。名前の通り水分が非常に多く、包丁を入れると果汁がじわっと溢れてくる。その豊富な水分に甘さと酸味が絶妙に混じり合い、柔らかな果肉が深い味を生み出す。近年酸味のない品種が多い中、甘さと酸味を同時に味わえるため、酸味好きな人にオススメ。日本における栽培面積は幸水に次いで約27%を占め、幸水と並ぶ人気定番品種。日持ちは常温で1週間~10日程度が目安だが、幸水に限らず梨は冷蔵庫での保存を推奨。


かおり

 9月中旬頃。とても大きくなる青梨で、1kgを超えるものもある。名前の通りに独特の好ましい香りを持つのが最大の特徴。華やかな甘さと程よい歯ごたえで、酸味も無い癖の少ない味。幸水や豊水と同様に、国が運営する果樹研究所(農研機構)で作られた品種ではあるが、様々な栽培上の欠点があるために品種登録には至らなかった。しかし、一度は没となったものの一部の農家で栽培が続けられ、人気が出たためにだんだんと栽培されるようになったという経緯をもつ。日持ちは1週間程度が目安。


あきづき

 9月中旬~9月下旬。酸味は感じず、柔らかくもシャキッとした梨らしい歯ごたえで溢れ出る果汁がジューシーかつ純粋でスッキリした甘みとても食べやすい梨。1998年に登場して以来、着々と栽培面積を広げている人気度急上昇の新品種。親は(新高×豊水)×幸水と人気3品種の掛け合わせであり、まさにサラブレッドと言える。大玉になりやすく、さらに満月のように真ん丸で形が良いため、外観も優れている。味と見た目を兼ね備えた一品。万人受けする味と食感は贈り物にも向く。日持ちも2週間程度と長め。


二十世紀

9月中旬頃。言わずと知れた有名品種にして青梨の代表格。19世紀末に発見されて以降、当時としては最高の水分量と柔らかさで世間を魅了し、100年以上栽培が続けられてきたロングラン品種。当園に残る樹齢100年前後の高齢樹も多くはこの二十世紀。幸水などの現在主流の品種からすると甘さそのものは遅れをとるものの、甘酸っぱいシャキッとしたみずみずしい食感には根強いファンが多い。日持ちは2週間程度が目安。


あきみのり

 10月初旬。当園オリジナル品種。甘さと酸味のバランスが優れており、含水量も多く、豊水に似た味わいだが、食感はシャキっとしていて幸水に近い。日持ちはよく、2週間~3週間程度と長い。栽培量が少ないので注文はお早めに。


新高

 9月下旬〜10月下旬。新高の特徴は何と言ってもその大きさ。1玉600gは当たり前で、1kgを超えるものもある。酸味はまったく無く、ただただ濃厚な甘みを口いっぱいに感じることができる。日本全体での栽培面積は9%で豊水に次いで3番目に多く、特に市川市では盛んに栽培されている品種。大きくて立派なその見た目は贈り物として好まれる。日持ちは10日~2週間を目安に。

 ※当園では9月下旬から熟期を見つつ新高の収穫を行っていますが、9月の新高はまだ果肉が硬く食味が劣るため、本格的に発送を始めるのは10月に入ってからにさせていただいております。完熟させた新高は早採りのものより日持ちが悪くなっているのが欠点ですが、最近の品種と比べても遜色のない柔らかさと強い甘みを持ちます。早採りの新高を食べてガリガリと固い梨だと思っている方も是非一度お試しください。


王秋

 11月上旬~11月下旬。あきづきやあきあかりと同時期に発表された新品種。中国梨の血が1/4入っているクォーターの梨。大きく、縦長の独特な形を している。水分が多く、酸味のあるさっぱりとした甘み。珍しいその形はインパクト大。日持ちはとても良く、常温でも1ヶ月、上手く保存すれば3ヶ月以上日持させることも可能。

 ※王秋の品種の特性で、果肉の一部が米粒大に褐変してコルク状になっている場合があります。他の正常部分の味には問題ありませんが、褐変部分は味がしないので、コルク状になっている部分が大きい場合はそこだけ取り除いて食べることをオススメします。また、身体に害のあるものではございませんので飲み込んでしまっても問題はありません。


愛宕

 11月上旬~11月下旬。晩秋~冬の梨。新高と同様とても大きい梨で、1kgを超えることも多い。仄かな酸味と甘みが独特な風味を醸し出す。他の品種に比べて水分量は少なめで、梨の中では比較的リンゴに近い味わい。日持ちはとてもよく、1ヶ月以上保存できる。お歳暮用にどうぞ。


収穫時期

 収穫時期の違う品種を複数栽培することで、収穫の労力を分散し、長期間にわたって梨の出荷を行えます。

各品種ごとの収穫時期の目安は以下の通りです。実際の収穫時期はそのシーズンの気象条件等によって前後する場合があります。

    8月   9月 10月 11月 12月
幸水                                        
あきあかり                                        
豊水                                        
かおり                                        
あきづき                                        
二十世紀                                        
あきみのり                                        
新高                                        
愛宕・王秋                                        

※直売所の営業は10月末頃(新高の収穫終了)までです。11月以降に梨をお求めの方は電話・メール等で事前にご連絡ください。